飯豊連峰 門内小屋
門内小屋を望む
8月5日
丸森尾根に取り付けば早々に神経痛は出るは、丸森峰手前から脚はつるはで地神北峰に辿り着く。思案すれば欲にも歩くことができない朳差は諦めた。新潟の岳人から山の先輩、亀山さんが門内小屋に入っていると耳にする。地神山の登りにかかればイイデリンドウは見ごろで別れ行く朳差を背にすれば得も言われぬ大パノラマが広がっている。縦走路の起状は緩く稜線漫歩で小屋に着けば亀山さんの善意がノドをうるおす。数年ぶりの話は尽きぬが小1時間で小屋を後にした。昨日、口を開けたばかりの水場で水筒を満たし扇ノ地紙で弁当を広げ時間も忘れた。所々で腰を落とし山荘の屋根が見えればアブがまとわりつく天狗平に13時間後に降り立った。