飯豊連峰 山毛欅潰山








中津川郷



1月11日(月)
鉄砲ぶちのトレイルを追うも、数十メートルでラッセル泥棒は終わった。
水になる元は、牛の飲むほどあるが不味く、小沢を掘り起こし真水を汲む。カモシカの往来する尾根に乗れば、無表情で黙々とラッセルするその姿に宿命を感じ、好んで雪山に遊ぶ者は罪悪感を持つ。小尾根を登りきれば、まっさらな雪の斜面が山頂まで続き静寂に包まれる。飯豊と小国を分ける町境尾根を下れば、その昔、嫁も婿も晴着で通った中津川峠に降り立つも、帰り道は長かった。それを労ってくれたのは「どぶろく」であったことは言うまでもない。