飯豊連峰 五段山












2月22日(月)
当てにしていたスノーモービルの跡もなく、岩倉から岳谷まで2時間のアルバイトを強いられた。葡萄沢沿いに延びる無名尾根は疎林であるがゆえ展望は申し分なく、遠い朝日嶽と近い飯豊山が胸を打つ。それにしても、これ程、ブナの無い尾根は飯豊で知らない。鉈目も切付けも皆無で、まったく人臭さを感じない尾根である。さらに膝下一尺程のラッセルで1050mに上がれば、白川大川鳥屋沢と葡萄沢上鳥屋沢へすりへらす尾根上に出現したキノコ雪にびびる。五段山は指呼の間であるが、ザイル無しで行くのも大人気なく、時間にこじつけ樏を返し長い林道歩きを経れば、人家に灯りが燈っていた。