飯豊連峰 烏帽子山








米沢市田沢地区から望む栂峰



1月31日(日)
時々雨の予報は外れ、山々は白く輝いていた。ブナの木立の中を縫う様に登れば、頭上に群青が広がり、セピアの心が色ずく。ブナが切れ烏帽子山頂に辿り着けば、スカイラインは栂峰北肩に延び、雪屁越しに目を落とせば、栂峰を大荒沢山と敬う田沢地区が広がる。続く米沢の町並みは屏風如しの斜平山が隠し、目に留めることは出来ない。遠い朝日嶽は薄く山容を見せ、近い飯豊山はもっそりと雪を被り横たわっていた。傾倒し続ける岩羽国境尾根の一画へ冬季に入れた事を満足するも、のべつまくなしに吹く風は帰館を促し、及びブナの中に戻された。