朝日連峰 祝瓶山













11月21日(日)
愛せし祝瓶山を仰ぎ見れば黄金の色に染まりて、やがて来るのであろう白い世界へと移行の様相を呈していた。半年振りに履くEigerは鈍重で霜が張り付く吊り橋は冷や汗をかき、ビブラムを木の根や石に乗せようものなら滑らせられたり慣れに時間がかかる。ヌルミ尾根のブナ林を抜ければ背に大朝日岳から連なる主稜線を背負い、前面に宇津峠で飯豊に繋がる三体連山を目で追いながらの登行が続く。通常の岩場を避け内緒のルンゼで山頂へ達した。パノラマは言うまでもなく360度であったが風邪気味の身には微風も堪えそそくさと往路を降る。桑住平にて、クマさんにとあさひに託されたドングリを路傍の石の上に2っ、3っ置き人足のない道を急いだ。