朝日連峰 祝瓶山











祝瓶山に立つ


6月27日(土)
酒をたっぷりと飲んだ夜であった。突然の来客あるが、片割れの鼾にy嬢とkは寝不足気味であると後で知る。
6月28日(日)
何時しか眠りから覚めれば焚き火があった。祝瓶山は顔を覗かせ左肩に冷たいビールを約束する雪が着いていた。蒸せ返すような中を隊列を組み進み、休み場あるごとに腰を下ろし水筒にがぶりつく。樹林が切れ岩場に出れば一層暑さが増すが目をつけておいた雪渓に乗ればヒンャリとした空気が漂い離れがたしも、一投足で初登山のy嬢と、ここ著しく山慣れしてきたkの新人2名は長井山岳会の「心の山」祝瓶山へ登頂せり洗礼を受けた。ごった返す山頂に彼女を残し、男4人は岩場にロープ取り付けに下る。作業が終わればよく冷えたビールが待っていた。霞み渡る四方の山波を見はるかす新人2名は山に何を問うたのであろうか。