祝瓶山


10月18日
静寂は祝瓶山をさらに近寄りがたき山にする。桑住平で重い腰を上げヌルミ尾
根に取り付けば、山岳会の末席をけがしていた頃お世話になった昔の山屋と共に喘ぐ。
大朝日岳に雪降る時、麦わら帽子をかぶり鎌を振る昔の山屋は幻である。
 無言の登行は味気ないが昔を偲ぶに格好である。岩壁帯から鏡岩右尾根を直
上し潅木藪をこざき山頂にでる。草刈り終了時は往路を戻るのを常とし、赤鼻
尾根方面に足を向ければ思いは切れた。
および、桑住平の流れで鎌を研ぐ昔の山屋に手を合わせ追悼登山とした。



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