朝日連峰 祝瓶山















6月22日(水)
濃縁の木の葉がうねる中を行けばブヨをも寄せつけず快適この上ない。足元の地下足袋も軽やかで歌もでる。ヌルミ尾根に登降路を求めたゆえに、カクナラ沢周辺にて山菜と戯れ、ズタズタの雪渓に押し戻されれば、登山モードに入る。若者3人組パーティが先行すれば、それに釣られるように強い風が吹く山頂へと2時間を切った。強風も物ともせぬ最新のストーブでコーヒーを飲むパーティと塩の効いた握り飯を頬張る登頂者には展望はなかった。別個のルートで下山を開始、クワズミ平に降り立てばほぼ同時刻に交差し、朝方のひとかたきの山菜を回収し後を追うように来た道を戻る。

朝日連峰 祝瓶山















6月12日(日)
岩場の雪はすっかり落ち、不要の物と承知で重いシモンのピッケルを背負う。前回の山行で不評の鋲付長靴で歩き出し、何時もの通り最後の沢で水筒を満たせば喘登の尾根に乗る。ブナ林を抜け、通称馬の背辺りより景観が広がるのであるが今日は狭く楽しみも無いゆえ、距離を済し崩すのみであり、岩場に鏡石を見れば急登一投足で山頂に出た。同じルートより1名、鈴振り尾根と赤鼻尾根より各1名の登山者と会う。ブヨの大群に弁当もそこそこに赤鼻尾根に尻尾を巻く。そこは、ヒメサユリのつぼみロードで気を良くし、最後の話は一通りの山菜を収め、桑住平から重くなったザックに閉口した。

飯豊連峰 栂峰

善意に収まる











6月7日
完全に錆び付いた体に、履き下ろしの長靴は足が遊び過ぎて歩きにくいことこの上なくホキる。先行した2人パーテーは唯一の窓で昼食をとっていた。そこからの目に入る山群は棚引き、指呼の間の飯森山だけがスッキリとそこにあった。小1時間も休めば老頭児と言えども回復傾向にあり、山菜に高ぶる。1500m下のコシアブラに始まり1000m辺りのタケノコ、沢へ下ればウドが食べ頃ですと待っていた。麓でのワラビは大漁で、明日からは山菜三昧の日々となる。

スパイク長靴
















雑多な用が済み、山へ向かう準備を整える。足元が肝心で、残雪を想定すれば⑤のマジカルスパイク#950なる林業用スパイク長靴を買い求めた。残雪を見極めれば、以後は地下足袋になるであろう。