飯豊連峰 石転び沢から梶川尾根








十文字鞍部に休むパーティ



6月12日(土)
石転び沢を登る組では一番早い出発にもかかわらず、足は遅遅として進まず、次々と追い抜かれ十文字鞍部に着けば先行者の大半は下山と立って行った。本石転び沢上部で、偶然に出会った長井の奥山さんも、梶川尾根を下るとのことで一足先に小屋を後にした。弁当使いも終わり腰を上げる頃、一群の登山者が到着し始め、それを歓迎するかのように、飯豊の山々は晴れ渡りはじめていた。連峰最北の二千米峰北股岳は一投足と言うには長過ぎる距離であるが、突兀としたピークに立てば四周全山を見せる。、これより門内岳、扇ノ地神を経て梶川峰までは縦走路の起状は緩く、景観と花たちが、たびたび足を止めさせる。以後、落下する尾根は登りに増し、腰から足に鈍痛を走らせ、ほうほうのていで湯の沢に下り立てば、山巡りは終了した。