2010/01/31

飯豊連峰 烏帽子山








米沢市田沢地区から望む栂峰



1月31日(日)
時々雨の予報は外れ、山々は白く輝いていた。ブナの木立の中を縫う様に登れば、頭上に群青が広がり、セピアの心が色ずく。ブナが切れ烏帽子山頂に辿り着けば、スカイラインは栂峰北肩に延び、雪屁越しに目を落とせば、栂峰を大荒沢山と敬う田沢地区が広がる。続く米沢の町並みは屏風如しの斜平山が隠し、目に留めることは出来ない。遠い朝日嶽は薄く山容を見せ、近い飯豊山はもっそりと雪を被り横たわっていた。傾倒し続ける岩羽国境尾根の一画へ冬季に入れた事を満足するも、のべつまくなしに吹く風は帰館を促し、及びブナの中に戻された。

2010/01/20

朝日連峰 白太郎山












1月18日(月)
白太郎山は何人の足跡をも着けず、まっさらな雪上にはNさんのトレイルのみが、モノクロの世界を彷徨するが如く延びて行く。雪にひしゃげるブナの枝梢が、美しくも、悲しくもあり自然の非情を感じる。後を追う者は幾度も立ち休みを繰り返しタバコをくゆらすも、渋る樏を前に出せばブナを抜く山頂で、そこに、ビール片手にNさんが待っててくれた。展望皆無の山頂ではあるが「近くてよき山」と共感せり。下りは早く、またたく間に稜線は後方へ、そして高くなりゆき、麓へ下れば満ちたりた山となるも、徹頭徹尾、ラッセル泥棒の雪山であった。

2010/01/12

飯豊連峰 山毛欅潰山








中津川郷



1月11日(月)
鉄砲ぶちのトレイルを追うも、数十メートルでラッセル泥棒は終わった。
水になる元は、牛の飲むほどあるが不味く、小沢を掘り起こし真水を汲む。カモシカの往来する尾根に乗れば、無表情で黙々とラッセルするその姿に宿命を感じ、好んで雪山に遊ぶ者は罪悪感を持つ。小尾根を登りきれば、まっさらな雪の斜面が山頂まで続き静寂に包まれる。飯豊と小国を分ける町境尾根を下れば、その昔、嫁も婿も晴着で通った中津川峠に降り立つも、帰り道は長かった。それを労ってくれたのは「どぶろく」であったことは言うまでもない。