飯豊連峰 大日杉周回コース










9月27日(日)
先週も地蔵岳コースを取り、飯豊山を往復した「葉山の自然を守る会」のNさんを連れ立ち、久々に山へ入る。白川を渡れば息衝き、昔の切付けを見れば谷地平分レから来る道と接続する五段山に着いた。平頂の五段山より緩降、緩登をくりかし地蔵山の路傍に佇めば、いとおしい地蔵が待っていた。三国岳から種蒔山を経て切合小屋まで鮮やかな紅葉に見惚れ辿り着くも、飯豊山は今日は遠く足袋を下山路に向けた。御沢分岐にて田畑を耕すを生業とし、水の有難みを誰より知るNさんの要望で黒井堰に下れば、越後に流れる玉川の水を羽前の置賜白川に流す偉業に敬服する。御坪はダケカンバの白い木肌が紅葉に映え、抜きんでる風景であった。連峰中、最も飯豊山を大きく見せる地蔵岳からの展望は得られずとも、秋色にどっぷりと浸ったを良しとし高度を下げた。





朝日連峰 祝瓶山




9月6日(日)
先週に引き続き祝瓶山に上がる。多くの登山者が直登ルートに集中するを見越し、ひとりブナに浸れる赤鼻尾根を行く。分岐より左を取れば水平道が続きブナが日差しを断ち、撫でるような風は時折、腰を据えさせる。疎林から潅木帯に変わる尾根にて、下山する登山者と次々と行き交う。それ故か物寂しい祝瓶山頂に着いた。気を急きカクナラ尾根を下れば正面の山襞にさだまる「影祝瓶」を見る。