朝日連峰 三体山











4月19日(日)
「黒部渓谷探検」で著名な岩永信雄が三体連山を辿り、祝瓶山スキー登山を行ったのは昭和2年であった。我々も、当時より動かぬ山波を見はるかし晴朗な春の雪稜に足跡を残し「近くて遠い」三体山に苦労を共にし辿り着く。銘々に腰を下ろし、朝日と飯豊が対峙する狭間で、冷え切ったビールを喉に流し込めば至上の悦に入った。帰路、見た有り様は雪からヤブへの折、sが差し出す手に確りと摑まる猛者の本物を感じ、鉄のつながりを見た。三体山登山は人と山の心に触れる登山であった。