芦峅樏

横着をし、今までほったらかしにして置いた輪樏のバンドの修繕をした。摺れた部分を強度ある糸で巻きつける簡単な作業である。十万都市である米沢ながら、カンジキ用のバンドすら売っていないのは嘆かわしいが、このような環境であればこそ創意工夫し山へ向かう心を養うのであろうか。十数年間使用した「芦峅カンジキ」はツメを何度か入れ替えたものの本体は何時折れても不思議でない状態で、ザックに補修用具を忍ばせる山行を繰り返している。