山わっしゃこ
どぶろく
山妻が快方に向かって心安しおりどぶろくの便りが届いた。久方ぶりの飯豊山麓は白い世界である。この厳しい風土が質材な酒を生すのであろう。里から見え隠れし飯豊山を仰ぎ見れば郷愁の世界に陥る。
糟糠の妻
あっという間に山は白くなった。慣わしのたかじょお納めは当然の如く諦め山なぞは当分思ひもよらぬ身であるが、糟糠の妻が日一日と元気を取り戻す勇気を目の当たりにし、武骨な重登山靴の手入れをしはじめたこの頃である。
青雲恋ひて
山行くは楽しからずや高山の青雲恋ひて今日も山ゆく
結城哀草果
米沢市内から大朝日岳を望む
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